犬にもうま味があった!犬が好む味と匂い【2023年最新版】
私の愛犬は何を食べても食いつきがよく、早食いです。こった料理を出したときに「もっと味わってほしいな。」と思うことが多々あります。犬は味覚が悪い。匂いだけで食べている。そんなふうに聞いた方が多いと思います。実はそんなことはありません。犬にも人と同じく味覚があります。好みの味もあります。今回は犬の食事と味覚をテーマにして、犬が好む味や匂い、食欲がないときに食欲を刺激する方法を解説していきます。愛犬の好みを知り、愛犬の食事を豊かにしたいですね。
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・犬がわかる味の種類
・犬と人との味覚の違い
・犬が好む匂いと味
・犬の食欲を増進させる
・さいごに
犬がわかる味の種類
犬は人より味を感じられないとよく耳にしますね。はじめに犬と人の感じられる味の種類を見ます。
画像を見て驚いた方もいるかもしれません。犬は人と同じく5種類の味を感じることができます。以前までは、犬はうま味を感じることができないと考えられていましたが2023年現在、犬はうま味を感じることができると研究で明らかになりました。
犬と人との味覚の違い
「犬がわかる味の種類」に書いた通り、犬と人は感じられる味の種類が同じです。では味蕾の数はどうでしょうか。犬の味蕾の数は【2.000個程】人の味蕾の数は【10.000個程】です。人と比べるとかなり少ないことがわかります。そのため、犬は人よりも味が感じにくくなっているのです。犬と人では味の感じ方にも違いがあります。味の種類ごとにみていきます。
甘味
犬は甘味を感じる味蕾の数が最も多いため、甘味を感じ取りやすくなっています。そして5種類の味の中で犬が1番好むのは甘味だと言われています。
酸味
犬は酸味を好まない傾向にあります。糖分が含まれる食材が腐ると「有酸素」という酸が生成されるのですが、この味がいわゆる「酸味」になります。このように自然界にある酸味は動物にとって避けるべき食材であることが多く、本能的に避けるのです。
塩味
塩味の感じる味蕾は、他の味蕾と比べると発達が不十分です。これは、犬が野生の時代に狩りで仕留めた獲物を食べる過程で自然に塩分を接種できていたため、発達させる必要がなかったからだと考えられます。
苦味
犬だけではなく、哺乳類全般が苦味は毒と認識しています。そのため犬も苦味を感じることができるが好みません。食事に薬を混ぜると薬だけ残す犬もいますが、これはしっかり苦味を感じているからでしょう。しかし犬は苦味を感じる味蕾の場所が舌の奥にあるので、苦いと感じるまで他の味と比べて時間がかかります。
うま味
うま味とは食材そのものの「基本味」のことです。わかりにくいかもしれませんが、言い方を変えると味の深みで、他の味をひきたてる味のことです。昆布出汁に含まれるグルタミン酸、カツオ出汁に含まれるイノシン酸、干し椎茸出汁に含まれるグアニル酸などがうま味にあたり、他の食材にも含まれます。このうま味は最近まで犬には感じないとされていましたが、最近の研究で犬にもうま味がわかると判明されました。そして犬もうま味を好みます。
犬が好む匂いと味
犬は甘味を強く感じる匂いを好みます。それは砂糖の香りや人工甘味料の香りではなく、例えばフルーツやサツマイモの香りです。これは自然の甘味を察知しているからです。ちなみに犬は香りが強ければ強いほどその匂いに刺激され、興味を示します。食べ物ではありませんが人が好まない刺激臭も好みます。例えば、汗や蒸れた足の匂い、他には犬の糞や尿の匂いです。これはオオカミの時代に獲物の匂いだったからです。
犬の好む味1つ目は、匂いと同じく甘味です。もう1つは高タンパクを感じられるうま味のあるものです。犬は肉食ではありませんが、鶏肉や豚肉、玉子などの動物性タンパクを感じられる味を好む傾向があります。ササミや玉子は低カロリー低脂質で犬の体にも優しく、犬も好むので推薦されています。
犬の食欲がない時は
食欲がない時は匂いを引き立たせます。食材を足さない方法では3つあります。
・ウェットフード
人肌まで温めます。温めることで匂いが立ちます。犬は熱いものが苦手なので、やけどで食べ物にトラウマをうえつけないよう絶対に熱くしないように注意が必要です。
・ドライフード
ぬるま湯でふやかします。これも匂いを出すための工夫です。ふやかすことで柔らかくなり消化もしやすくなるため老犬には特におすすめです。熱くしないように注意が必要です。
・フードを替える
フード自体の味や香りが好みではない場合もあります。フードを替えて改善されることも多々あります。
上記の方法で改善されなければ、トッピングで食欲を刺激する方法をとります。匂いの強いものがより効果的になります。
チーズ
犬用のお菓子として沢山の種類が販売されています。細かく刻んでいつものフードに混ぜてみましょう。チーズはフードと比べカロリーと脂質が高いものが多いので、カロリーがオーバーするようならフードの量を調節します。人用のチーズをあげないように注意します。
かつお節
かつお節にはミネラルが豊富でうま味が多く含まれます。香りも強いため、少量のトッピングで効果があります。かつお以外にも、鶏節、鮭節、いわし節、しいたけ節などもうま味と香りが多く含まれていて効果的です。
ササミやササミの茹で汁
ササミを細かくしてフードにかけます。また、ササミの茹で汁を人肌まで冷ましてからかけることで、フードの香りも立ちより効果的です。
市販のふりかけ
食欲を増進させるための犬用ふりかけが沢山販売されています。ほとんどのものが上記にあげた食材になりますが、各メーカーが匂いのバランスを研究して作っているので効果的です。
さいごに
犬は体調が悪いときに内臓を休ませるため食欲不振になったり、犬自身で食事をコントロールすることもあります。フードは必ずしも毎回同じ量を食べなければいけないものではありません。その日の運動量や体調に応じて食欲が変わるのが普通のことだからです。またトッピングの量を増やしたりアレンジしすぎると、フード自体を食べなくなることもあります。カロリーが高いトッピングをすることで、カロリーの調整が難しくなり量を減らしすぎてしまいます。少量しか食べられないのは可哀そうですよね。健康であればお腹が空いたら食べることが多々あります。何日も食べないようなら病気の疑いがあるので獣医師に相談しましょう。
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