犬は洗わなくて大丈夫?仔犬はいつから?苦手を克服する方法【2023年最新版】
猫にシャンプーはいらないと言います。犬はどうなのか?犬のシャンプーには賛否両論ありますよね。そもそも自然界で石鹸をつけて洗うことがなかった、水が嫌いな犬にとってはストレスなのでは。このようなことから意見が分かれるのでしょう。
この記事では、30年以上犬と暮してきたブリーダーが専門知識と経験をもとに、犬にシャンプーが必要か、仔犬や老犬の適切なシャンプーの頻度や注意点などをわかりやすく解説していきます。
・犬にシャンプーは必要か
・犬にドライヤーは必要か
・適切なシャンプーの頻度
・シャンプーが嫌いな犬には
・お迎え後のシャンプー
・どんなシャンプーが良いのか
・注意すること
・さいごに
犬にシャンプーは必要か
結論から言いますと犬にシャンプーは必要です。見た目を綺麗にする目的もありますが、被毛や皮膚を清潔に保ち病気を予防する目的があります。犬の先祖の狼は群れで行動していたため、自身の手が届かないところは仲間にケアしてもらうことが出来ました。しかし、長い歴史の中で人と暮らすようになった犬には人がケアしてあげることが必要なのです。
犬にドライヤーは必要か
自然乾燥は皮膚病の原因になります。タオルドライのみの自然乾燥でも生乾きの部分に細菌が繁殖し、皮膚病やにおいの原因になります。また、しっかり乾かしたつもりでも少しの乾き残しが原因で、体の小さい犬種や仔犬、老犬は体を冷やしてしまい体調を崩す原因にもなります。シャンプー後はドライヤーを使ってしっかり乾かすことが必要です。
犬の適切なシャンプーの頻度は
特別に汚れることがなければ月に【1回~2回】が目安です。ただし、犬種や年齢によっては体に負担をかけるので状態に合わせることが必要です。年齢とシャンプーの頻度を分けて考えます。
仔犬の適正シャンプーの頻度
仔犬のシャンプーの適正な頻度は成犬と同じく月に【1回~2回】が良いです。ただし、生後3か月未満では体に負担をかけるので控えたほうが良いです。また、お迎えしたばかりの仔犬は環境の変化と慣れない水で強いストレスを感じます。3か月以上であっても環境になれるため1週間はシャンプーを控えます。ワクチン接種後も体調を崩しやすいため1週間程あけてからシャンプーを行います。
成犬のシャンプーの頻度
成犬(8か月~6歳頃まで)のシャンプーの適正な頻度は月に【1回~2回】が目安です。外でも遊ぶようになり好奇心が旺盛な成犬なりたての犬は汚れやすいですが、洗いすぎると必要な油分までも落とし乾燥やフケの原因になります。乾燥した皮膚を掻いたり噛んだりすることで皮膚病の原因になることがあります。気になる汚れは、汚れた部分だけを洗ったり、濡らしたタオルで拭くことがおすすめです。
老犬のシャンプー頻度
7歳以上の老犬のシャンプーは2ヶ月に1回程度が良いです。体に負担をかけることはもちろん、老犬になると強い不安やストレスが若い犬よりも大きくなります。体の汚れやにおいが気にならなければ頻度を減らしても問題ありません。ドライシャンプーもおすすめです。自宅のお風呂の床が滑る素材だと足に負担がかかります。滑り止めマットを敷いてあげましょう。
シャンプーが嫌いな犬には
まず苦手な原因を理解してあげましょう。シャンプーが苦手な理由は様々で「におい」「感覚」「音」「空間」「温度」「トラウマ」など沢山あります。シャンプーの香りを控えめなものに変えたり、水音がしないように優しくかける、シャンプーはやめてお風呂で遊ぶ日のみを作り環境に慣れさせる。など一つずつ嫌がる要素を取り除いてあげます。どうしても水そのものが苦手であれば、足のみ洗う日を作り、徐々に慣れさせます。嫌がる愛犬を見て焦ってしまうこともあるかもしれませんが、焦りをみせたり叱ることは良くありません。「楽しいね~」と明るく声をかけながら少しずつ慣らしてあげましょう。
注意すること
・目・鼻・耳にシャンプーや水をいれない
目や鼻にヤンプーが入って痛い思いをするとトラウマになりシャンプーを嫌がるようになることがあります。また、耳に水をいれると中耳炎など耳の病気になる可能性があります。
・叱らない
犬でシャンプーが好きな子は少数です。お風呂は楽しい場所と日々教えてあげることが大切です。
・時間をかけすぎない
特に仔犬や老犬のシャンプーは体に負担をかけます。短時間で終わらせてあげることが大切です。
・洗いすぎない
必要な油分まで洗い流してしまうと乾燥やフケの原因になります。犬が痒みを不快に思い掻いたり噛んでしまうことで傷ができ皮膚病につながります。
・しっかりと乾燥させる
濡れていることで細菌が繁殖し、皮膚病やにおいの原因になります。また体を冷やしてしまうことで体調を崩してしまうことがあるので仔犬や老犬では特に注意が必要です。
さいごに
人も犬も健康で心地よく生活するためには清潔を保つことが大切です。シャンプーが得意な子、苦手な子にも「シャンプーは楽しい時間」と思ってもらえるように意識しようと改めて思いました。