犬の笑顔は本当に笑っているの?表情から読み取る犬の気持ち

犬の笑顔は本当に可愛いですよね。でも、それは本当に笑っているのでしょうか?犬の表情はとても奥深いものです。

この記事では30年以上犬と暮してきたブリーダーが専門知識と経験をもとに「犬の表情からわかる犬の気持ち」をわかりやすく簡潔に解説していきます。この記事を読むことで、より多く犬の気持ちを理解してあげることがきます。そして今よりも、もっと愛犬との絆が深まります。


・喜んでいる表情   
・わくわくしている表情
・怒っている表情   
・落ち込んでいる表情 
・不安・恐怖の表情  
・甘えている表情   
・眠い表情      
・リラックスした表情 
・考え事をしている表情
・真剣な表情     

【耳の動きでわかる犬の気持ち】
【尻尾の動きでわかる犬の気持ち】
【全身を使って表現する犬の気持ち】
【鳴き声でみる犬の気持ち】
【舐める場所でわかる犬の気持ち】

喜んでいる表情

・目を細める
・口が開く
・口角があがる
・目を開き、キラキラしているようにみえる

喜んでいる行動と一緒にみていきましょう。

・ジャンプする
・尻尾を高い位置で振る
・高い声で吠える
・人の顔を舐める

これらの動きは喜びが大きくなり興奮度が増すほど激しくなります。

わくわくしている表情

わくわくしている表情は2通りあります。

 1つ目
・目を大きく開く
・口をあける
・息遣いが荒くなる
・動きが活発になる

 2つ目
・口を閉じる
・動かない
・耳をたたせる
・真剣に直視する

怒っている表情

・目を見開く
・耳を前向きに立てる
・上唇を横に開き、上犬歯を出す
・鼻の上にシワをよせる

これに加えて前のめりの態勢をとると攻撃の一歩手前です。同時に唸り声をあげることも多くなります。これらの動きは、遊びの最中に興奮が高まったときにもみられます。遊びの興奮から怒りに変わる犬もいますが、楽しいと感じているだけのこともあります。その犬の性格に合わせてみることが必要になります。

落ち込んでいる表情

・耳が垂れる
・目線、頭が下向きになる
・口を固くとじる

全体的に体の力が抜けているようにも見えます。犬の落ち込みは人のように長く続くことはありません。長い時間続くようなら体の不調なども疑います。

恐怖の表情

・瞼が下がる
・目が光る
・耳を後ろに倒す
・唇をあげ、上犬歯を見せる
・奥歯まで見せる
・鼻の上にシワよ寄せる
犬は恐怖のあとに、身を守るためにやむおえなく攻撃することがあります。そのため、怒りの表情と似ている部分があります。

甘えている表情

・耳をねかせる
・口元が緩む
・目を開く または 目を半分開く

眠い表情

・目をとじる または 目を半分閉じる
・口元がゆるくなる
・耳の内側が赤くなる

リラックスした表情

・口元が緩む
・耳が垂れる
・口角が上がる

眠い表情に似ていますがわかりやすい違いが「口角が少しあがる」ところです。

考え事をしている表情

・口を閉じる
・目をそらす
・耳を左右どちらかに傾ける

口を閉じるのは嗅覚に集中、耳や頭を左右どちらかに傾けるのは聴覚に集中しているためです。耳を前後に揺らすのは不安があるときにみられます。

真剣な表情

・口をとじる
・顔に力がはいる(かたまる)
・目に力がはいる

真剣に緊張が加わると眉間にシワが寄ったり、耳をねかせる様子もみられます。

まとめ

表情筋があまり発達していない犬の表情だけでは気持ちを読み取るのは少し難しいかもしれません。表情の組み合わせや行動と一緒に見ることができれば、より正確に気持ちを理解してあげることができます。

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