尻尾を振るのが喜びとは限らない!尻尾でみる犬の気持ち【2023年最新版】
犬の気持ちを表すものの代表として、尻尾があげられます。尻尾を振ったら「喜んでいる」と多くの方がイメージすると思います。しかし、厳密には振っているから「嬉しい」とは限らないのをご存じでしょうか。尻尾の振り方には種類があります。
この記事では30年以上犬と暮してきたブリーダーが専門知識と経験をもとに、わかりやすく解説していきます。愛犬の気持ちを少しでも多く理解してあげることで絆が深まります。
・尻尾を大きく振る
・尻尾を小刻みに振る
・尻尾を下げてゆっくり振る
・尻尾を右寄りに振る、左寄りに振る
・尻尾を脚の間に巻き込む
・尻尾をつき出す
・尻尾を追いかける
【耳の動きでわかる犬の気持ち】
【全身で表現する犬の気持ち】
【舐める場所でみる犬の気持ち】
【鳴き声でみる犬の気持ち】
【顔の表情でみる犬の気持ち】
尻尾を大きく振る
・好意・喜び・服従・甘え
尻尾を大きく振るのは好意や喜び、服従を示しています。
尻尾と同時に腰をくねらせて振っていたら甘えを表現しています。
尻尾を小刻みに振る
・怒り
怒っているときに見られます。
尻尾の動きだけを見ると喜んでいるときに似ていますが、表情が違います。
「唸り声を出す」「歯を見せる」「耳を後ろに傾ける」このような表情と行動があれば、嬉しいときのように尻尾を振っていても怒っています。
尻尾を下げてゆっくり振る
・リラックス
尻尾を自然に下げて少しだけ振っているときは、犬がリラックスしているときに多くみられます。
人間がリラックスしているときに体を動かさないのと同じで、体の力を抜いているからです。
・ストレス・緊張・不安
脚の近くまで下げているときは肉体的、精神的にストレスを強く感じているときに見られます。
同時に頭や体制を低くしていたら、まわりの状況に対して緊張や不安を感じています。
尻尾を右寄りに振る、左寄りに振る
尻尾の動きをよく観察していると、どちらかに偏りがあることがあります。
犬は「ポジティブな感情を抱いたときは右寄り」「ネガティブな感情を抱いたときは左寄り」になります。
また、「警戒しているときは左寄り」になると言われています。
尻尾を脚の間に巻き込む
・怯え
尻尾が見えにくくなるほど足の間に巻き込んでいるときは、怯えています。
・悩み
尻尾を脚の間に巻き込み、同時に「姿勢を低くしている」「じっとしている」「背中の毛を逆立てている」このような様子がみられたら、攻撃するか逃げるかで悩んでいる状態です。
・痛み
痛みを感じているときにも尻尾を脚の間に巻き込むことがあります。
食欲や元気がない、震えている様子などがないかを観察することが求められます。
尻尾をつき出す
・集中
尻尾を振らずに水平につき出すのは何かに注目したり集中しているときにみられます。
尻尾を追いかける
・ストレス
自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回ることがあります。
遊んでいるようにも見えますが、実は興奮や不安、強いストレスからくるものだと言われています。
環境の変化、体調の変化、運動不足などによりストレスを与えていないか見直す必要があります。
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