耳の動きでわかる犬の気持ち
人は表情筋を動かし感情を表現できますが、犬の表情筋は人ほど発達していません。そのため、犬は自由に動かせる耳を使い感情を表現することがあります。
この記事では30年以上犬と暮してきたブリーダーが「犬の耳の動きからわかる犬の気持ち」を専門知識と経験をもとに、わかりやすく解説します。気持ちを少しでも多く理解してあげることで、今よりもっと愛犬との絆が深まります。
・耳を立たせる
・両耳を下げる
・耳を振る、触る、片耳を下げる
・耳をピクピク動かす
・さいごに
【全身で表現する犬の気持ち】
【尻尾の動きでわかる犬の気持ち】
【舐める場所でみる犬の気持ち】
【鳴き声でみる犬の気持ち】
【顔の表情でみる犬の気持ち】
耳を立たせる
・緊張
初対面の犬や人が近づいてくるときに耳をピンと立てていたら緊張をしています。
・集中
耳をピンと立て首を傾ける姿を見たことがあると思います。犬は集中するとき耳をピンと立てます。これは耳を立てることで音をよりキャッチする目的があります。同時に首を傾げるのは、どの方角から音が聞こえてきているのかを探しています。
・自信の現れ
自信で満ち溢れているとき、犬は耳を立てます。また攻撃的な気持ちがあるときも同じ様子が見られます。散歩のすれ違いで犬が耳をピンと立て、前のめりに吠えている姿を見たことがありますか?きっとその犬は自信に満ち溢れているはずです。
両耳を下げる
・恐怖心
弱気になっているとき、犬は両耳をさげます。
恐怖心が増すにつれて「耳」「尻尾」「頭」の位置が低くなります。嫌なものから逃れたいときにも同じ様子が見られます。
・甘え
甘えたいときにも犬は耳を下げます。
「口元がゆるみ前歯が見える」「お手をしてくる」「すり寄ってくる」など、他の甘えの行動と見るとわかりやすいですね。
耳を触る、振る、片耳を下げる
耳に異常がある場合に多くなります。耳に多い病気は「異物」「腫瘍」「耳ダニ」「アレルギー」「アトピー性皮膚炎」「接触性皮膚炎」「外耳炎」です。どれも早期の治療が必要です。外耳炎は日常的にみられる病気の一つで、湿度が高い時期にかかりやすい病気です。特に垂れ耳の犬の発症率が高く、症状が急激にひどくなる「急性外耳炎」と少しづつ悪くなり経過が長期に及ぶ「慢性外耳炎」があります。
耳をピクピクと動かす
周囲の情報を集めようとしているときにみられる行動で、聴覚に集中しています。
また、寝ている時に「耳」「鼻」「体」をピクピク動かすことがあります。
この場合は夢をみている可能性があります。犬も人と同じく悪夢や楽しい夢を見ます。苦しそうであれば悪夢の可能性もあります。一度起こしてあげるのも良いですね。
さいごに
立ち耳、垂れ耳、どちらが好きですか?私は・・・どっちも好きです。
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